2017/10/31
国民審査2017~結果と素朴な疑問
これまでに罷免された裁判官はいるの?
国民審査では、投票する人は辞めさせたいと思う裁判官の名前の上に×印をつけ、 ×印の票が有効投票数の過半数を超えた場合、裁判官を罷免させられます(辞めさせられます)。 今回の国民審査で、対象となった裁判官は全員信任されましたが、 過去を振り返ってみても、国民審査の投票によって これまでに辞めさせられた裁判官は一人もいません。 国民審査において、裁判官の名前にバツをつける人はごくごく少数で、 ×率は過去最高でも15.17%だそうです。 ちなみに、 よくわからないからといって白紙のまま投函すると、 「信任した」という意思表示になってしまうので、 信任もしたくないし不信任もしたくないよ~、という場合は 【そもそも用紙を受け取らない】という方法が良いそうです。投票用紙で1番×をつけられやすい位置とは?
元最高裁裁判官の方の話によると、 裁判官の名前が記された投票用紙の一番右端、 つまり最初に名前を書かれた人が一番×をつけられる率が高いのだとか。 投票用紙の記載順序はくじ引きで決められるとのことですが、 記載順序によって×をつけられる数が増えるなんて、少し可哀相な気もします…。 今回の国民審査の結果を見ても、 やっぱり最初に名前を書かれた人が一番多く不信任票が入っていますね。 国民審査2017結果 氏名 ×得票数 ×率 小池 裕 4,688,017 8.56 戸倉三郎 4,303,842 7.86 山口 厚 4,348,553 7.94 菅野博之 4,394,903 8.02 大谷直人 4,358,118 7.96 木澤克之 4,395,199 8.02 林 景一 4,089,702 7.47 ※ニュースサイトより抜粋 https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20171024-00077325/ 人間の心理として、ただなんとなく×をつけてみたい… といった理由から、適当に最初の名前の人に×をつける人もいるのかもしれないですね。おわりに
Twitterなどを見ても、「国民審査って意味あるの?」 といった声が多く見受けられますが、 マスコミがもう少し報道するようになれば 国民の意識も少しは変わるのかな?…と個人的には思います。 ちなみに、私の友人は新聞社で働いていますが、 選挙の日は夜遅くまで仕事をするようです。 報道関係者の方々、本当にお疲れ様でした。- この記事をシェアする
更新日:2020/09/30