ものづくり補助金とは?採択率・補助金額・申請方法等を紹介!

2022/08/25
2024/09/19

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「ものづくり補助金はどのような補助金なのだろう…」

「ものづくり補助金の採択率について知りたい…」

ものづくり補助金について知りたい方や、ものづくり補助金を検討されている方はいらっしゃいませんか?新しく設備投資をしたいと思っていても、費用のことを考えるとなかなか踏み切れない…という場合もあるでしょう。そのような時には、ものづくり補助金が検討すべき補助金の一つになります。

今回は、ものづくり補助金とは何か?という点をテーマに、補助金額や申請方法、採択率などをご紹介していきます。

ものづくり補助金とは?

ものづくり補助金とは、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金の略であり、

新しいものづくりやサービス開発をおこなうための、設備投資を支援する補助金になります。

ものづくり補助金の特徴

ものづくり補助金の特徴は下記の通りです。

・設備投資に補助金が下りるため、大型設備の導入を検討できる

・融資のように返済の必要がない

・対象の企業であれば一般型の通常枠で1250万円までの補助が受けられ、高額な補助である

業種資本金常勤従業員数
製造業・建設業・運輸業・旅行業3億円300人
卸売業1億円100人
サービス業5000万円100人
小売業5000万円50人
ゴム製品製造業3億円900人
ソフトウェア業又は情報処理サービス業3億円300人
旅館業5000万円200人
その他3億円300人

そのほか、企業組合、協業組合、事業協同組合、事業協同小組合、協同組合連合会、商工組合、商工組合連合会や、特定非営利活動法人なども、条件に合えば対象となります。

ものづくり補助金のスケジュール

一般型・グローバル展開型の11次締切は下記の通りです。

公募開始日:令和4年5月12日(木) 17時

申請開始日:令和4年5月26日(木) 17時

申請締切日:令和4年8月18日(木) 17時

補助対象事業の要件とは?

補助対象事業の基本要件としては、下記の通りです。

以下の要件を全て満たす3~5年の事業計画を策定していること。

・事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加

・事業計画期間において、事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にする

・事業計画期間において、事業者全体の付加価値額を年率平均3%以上増加 上記は基本要件であるため、回復型賃上げ・雇用拡大枠やグリーン枠などは、別の要件もクリアしなければなりません。

ものづくり補助金の採択率

ものづくり補助金の採択率は下記の通りです。

/応募者数採択者数採択率
1回目2,2871,42962.50%
2回目5,7213,26757.10%
3回目6,9232,63738.10%
4回目10,0413,13231.10%
5回目5,1392,29144.50%
6回目4,8752,32647.70%
7回目5,4142,72950.40%
8回目4,5842,75360.00%
9回目3,5522,22362.50%

第1回目から4回目にかけて採択率は落ちていたものの、そこから回を重ねるごとに採択率は上がっています。採択率は上がっている傾向にありますので、10回,11回目と採択の期待ができるでしょう。

ものづくり補助金の補助金額は?

ものづくり補助金の補助金額は、9回締切まで1000万円以内でしたが、10回締切以降は750万円以内、1000万円以内、1250万円以内と大きく変わっています。

<通常枠>

従業員規模5人以下:750万円以内

従業員規模6人~20人:1000万円以内

従業員規模21人以上:1250万円以内

ものづくり補助金には、「一般型」として通常枠、回復型賃上げ・雇用拡大枠、デジタル枠、グリーン枠、そのほかグローバル展開型」があります。通常枠、回復型賃上げ・雇用拡大枠、デジタル枠の補助上限額は750万円~1250万円、グリーン枠は1000万円~2000万円、グローバル展開型は3000万円となっています。

ものづくり補助金の補助率は?

ものづくり補助金の補助率は、下記の通りです。

<一般型>

[通常枠] 1/2 小規模事業者等 2/3

[回復型賃上げ・雇用拡大枠] 2/3

[デジタル枠] 2/3

[グリーン枠] 2/3

<グローバル展開型> 1/2 小規模事業者等 2/3

ものづくり補助金で不採択になった場合に再挑戦はできる?

ものづくり補助金で不採択になった場合は、別の締め切り回で再度応募することが可能です。

ただし、要件などの変更についてはしっかり、確認する必要があります。

ものづくり補助金の申請方法

ものづくり補助金は電子申請システムによって受付しており、補助金の申請にあたってはGビズIDプライムアカウントの取得が必要になります。また、電子申請システムは申請者自身がその内容を理解し、確認する必要があります。

注意点としては、GビズIDプライムアカウントとパスワードを外部支援者等の第三者に開示することは、トラブルの原因となりますのでやめましょう。利用規約に反する行為にもなっていますので、ご注意ください。 ものづくり補助金の流れとしては、GビズID取得などの事前準備→公募開始→申請受付→採択通知→交付申請・交付決定→補助事業期間→確定検査→補助金請求→補助金の支払いという流れになります。

対象経費になるのはどんなもの?

対象経費になるのは、機械装置/システム構築費・運搬費・技術導入費・知的財産権等関連経費・外注費・専門家経費・クラウドサービス利用費・原材料費となっています。

<機械装置/システム構築費>…機械装置や器具の購入、情報システムや専用ソフトウェアの経費

<運搬費>…宅配・運送料・運搬料

<技術導入費>…知的財産権等の導入に要する経費

<外注費>…新製品・サービスの開発に必要な加工やデザイン等の一部を外注する経費

<専門科経費>…専門科に支払われる経費

<クラウドサービス利用費>…クラウドサービスの利用に関する経費 <原材料費>…試作品の開発に必要な原材料費

ものづくり補助金に必要な書類は?

ものづくり補助金に必要な書類としては、下記が挙げられます。

事業計画書・賃金引上げの誓約書・決算書等・従業員数の確認資料・労働者名簿・再生事業者に係る確認書(再生事業者のみ)・課税所得の状況を示す確定申告書類(雇用拡大枠・回復型賃上げのみ)・炭素生産性向上計画及び温室効果ガス排出削減の取組状況(グリーン枠のみ)・海外事業の準備状況を示す書類(グローバル展開型のみ)・その他加点に必要な資料(任意) 基本的な企業情報などは電子申請システムで直接入力します。

ものづくり補助金の審査のポイントとは?

ものづくり補助金は、「技術面「事業化面」「政策面」、グリーン枠の場合には「炭素生産性向上の取組等の妥当性」が審査される項目になっています。

「技術面」に関しては、取組内容の革新性/課題や目標の明確さ/課題の解決方法の優位性/技術的能力が審査されます。

「事業化面」に関しては、事業実施体制/市場ニーズの有無/事業化までのスケジュールの妥当性/補助事業としての費用対効果が審査されます。

「政策面」に関しては、地域経済への波及効果/ニッチトップとなる潜在性/事業連係性/イノベーション性/事業環境の変化に対応する投資内容が審査されます。

「グリーン枠」に関しては、温室効果ガス削減等に対して有効な投資/設備投資効果の妥当性/設備投資の効果、根拠/継続的な取組実施が審査されます。

審査には加点もされる

審査には加点項目もあり、有効な期間の経営革新計画の承認を取得した事業者に対して加点される「成長性加点」、有効な期間の事業継続力強化計画の認定を取得した事業者に対して加点される「災害等加点」などがあります。

※詳細な配点に関しては非公開となっています。

まとめ:ものづくり補助金とは?採択率・補助金額・申請方法等を紹介!

いかがでしたか?今回の内容としては、

・ものづくり補助金は、新しいものづくりやサービス開発をおこなうための設備投資を支援する補助金である

・ものづくり補助金は、返済の必要がなく補助額が高額である

・ものづくり補助金で不採択になった場合は、別の締め切り回で再度応募することが可能

・採択率は4回目以降、上昇傾向にある

・補助金の申請にあたっては、GビズIDプライムアカウントの取得が必要である

以上の点が重要なポイントでした。

ものづくり補助金は、新しいものづくりやサービス開発をおこなう上で活用できる補助金であり、補助額も高額であるため積極的に活用したい補助金の一つです。

要件などは細かく決められていますので、「ものづくり補助金を使って新商品を開発したい…!」等の気持ちがある企業様は、補助金に詳しいプロに相談されることをおすすめします。