楽天新トップページ(新店舗トップページ)について解説記事を書いてきましたが、ここで、トップページではなく、「それ以外のページ」に目を向けてみたいと思います。
今回の大きな仕様変更は、確かに「HTMLコーディングによるRMSトップページ」と「楽天GOLDトップページ」がサービス終了し、使用できなくなる、というものです。
「それなら、トップページ以外には影響ないんでしょ?」と思われる方もいらっしゃると思います。
確かにその通り、何もしなくても、急にサイトが見られなくなる、などということはありません。
本当に何もしなくても良いのでしょうか?今回は、その辺を解説していきたいと思います。
過去の記事も併せてご覧ください!
- 【第1回】楽天GOLDでのPC版トップページがサービス終了?!一体どう変わるのか?事前の対策は?
- 【第2回】使わなきゃ損!?楽天市場新機能「コンテンツページ」とは?
- 【第3回】楽天トップページの仕様変更についてお客様から寄せられた疑問を徹底解説!
目次
楽天市場の利用者について理解を深めよう!
楽天市場のパソコンとスマホの利用率について
パソコン:約20%
スマホ:約80%(WEB・アプリ含む/アプリの方が割合は高い)
と言われており、パソコンでの閲覧は全体的にスマホと比べて多くはありません。
しかし、楽天市場の利用者数自体が、約6,631万人(2024年5月時点)との発表があり、最大1,326万人がパソコンで買い物をしていると考えると、決して無視できる数値ではありません。
購入転換率(コンバージョン率)について
楽天市場の平均CVR(コンバージョン率)は約3%と言われています。
デバイス別の注文割合はスマホユーザーが70%を占める一方で、実はパソコンユーザーが、利用者10〜20%にも関わらず、全体の約30%の注文を生み出しています。
パソコンからの購入は、今でも強い武器です。
これらを踏まえると、パソコン版の楽天サイトをしっかり作り込むことでコンバージョンを高める効果が期待できるということになります。
ユーザーが最初に辿り着くのは商品ページ
皆さん、PCを使って楽天で何か欲しいものを買う時のことを想像してみてください。
まず、どうやって商品を探しますか?
パターン1
①ブラウザ「楽天市場」「楽天」などで楽天市場トップページへアクセス
②ジャンルの中から該当するものを選択または検索窓で欲しいアイテムを検索
③表示された一覧から詳細を見たい商品へ移動
パターン2
①ブラウザで「楽天市場 アイテム名」「楽天 アイテム名」などで検索
②表示された一覧から詳細を見たい商品へ移動
このパターンが多いのではないでしょうか?
前述通り、ユーザーの大半が最初に辿り着くのは商品ページ。トップページではありません。
では、どんな時にトップページへアクセスするか?
- 「店舗名+楽天」で検索された場合(目当てのお店が決まっている場合)←これは最初からトップページにアクセスするパターンです
- 商品が気に入ったユーザーが「同じ店舗の他の商品も見たい」と考えた場合
- 商品を気に入ったユーザーが何かキャンペーンやクーポンなどの情報がないか知りたいと考えた場合
などが考えられます。
一度商品ページを見た上でトップページへ訪れる、という流れが多くなると思いますが、今回ガラッと変わるのは「トップページ」のみ。
果たして、ユーザーが見た時の印象はどうなのでしょう。
ユーザーが混乱?購入してもらえる機会を逃すかも!!
前述した通り、ユーザーが最初に訪れるのはほとんどの場合が商品ページです。
まずは商品を検索!気になる商品が見つかって、その商品ページへアクセスします。
商品が気に入って、このお店の他の商品も見たいな、何かセールとかやっていないかな?と情報を集めるためにいざトップページへ!
トップページへ移動した途端、全く違う印象のページが開きます。
ここでユーザーは、「あれ?違うサイトに移動しちゃった?!!」と勘違いしてしまい、混乱してしまう可能性があります。
ページ最上部のキーワード検索でまた商品を検索し、今度は別サイトの商品に移動してしまうかも…
実際、商品ページからわざわざトップページまで移動して閲覧する割合は、2〜3割と言われています。
店舗トップページ自体のPV(ページビュー数)自体は低下傾向にありますが、店舗トップページを充実させ回遊性(回遊率)を高めることは、滞在時間や関連商品の購買促進につながる重要な施策になります。
とはいえ、いくらトップページを充実させたとしても、「別サイト?」と勘違いされ、離脱されてしまっては、購買に結びつきません。
これは立派な「機会の損失」です。
トップページとの「印象が違いすぎる」と感じるサイトの特徴とは?
ユーザーが、印象が違いすぎて同じサイトと思わず移動してしまう要因になる可能性のあるサイトとは、いったいどんなサイトなのでしょうか?
ヘッダー・フッター・レフトナビに濃い背景色を使用している
今回の新店舗トップページのデザインは、全サイト共通で白背景・白基調・シンプルなデザインに統一されます。
商品ページのヘッダー・フッター・レフトナビ全体に濃い色の背景色を使用しているサイトだと、参考画像のように、商品ページからトップページに移動すると全然違うサイトに移動したと錯覚してしまいます。
横幅100%のヘッダー・フッター
楽天RMSのヘッダー・フッター・レフトナビは、工夫次第で横幅100%のヘッダーやフッターに見せることが可能です。
今回のトップページのデザインは、横幅が固定されているデザインであるため、ヘッダーやフッターが横幅100%だと違和感を感じられるかもしれません。
さらに、横幅100%のヘッダー・フッターの背景色の色が濃ければ、与える印象は全く違うものになります。
バナーや写真を大量に設置している
私自身もよく楽天市場で買い物をするのですが、
- ヘッダー下に特集や商品への誘導バナーを大量に設置している
- ドーンと大きいイメージ画像のスライダーを設置している
- 左右に「送料無料!」などの縦バナーを設置している
など、画像を大量に設置しているサイトがよくありますよね。
これは、運営方針にもよるので、これはよくないよ、とは一概にはいえないものではありますが、「トップページとの印象の差異」という観点で言うと、「全く違うサイト」という印象は拭えないかと思います。
トップページは、決まったレイアウトで画像数に上限のあるパーツを使用して作成され、HTMLやCSSなどの編集は不可であるため、縦バナーの設置もできないためです。
逆に「印象の違いが気にならない」サイトとは?
今のデザインのままでも印象の違いが気にならないサイトとはどんなサイトでしょうか?
それは、
- 白背景
- 白基調で余計な差し色を使っていない
- 横幅固定
- テキストを多く使ったシンプル構成
このようなサイトであれば、トップページが切り替わった後でもそこまで印象の違いは気にならないかもしれません。
しかし、買い物でもよく楽天を利用し、仕事柄楽天サイトをよく見る私から見ても、正直あまり「このサイトなら切り替わったトップページと行き来しても違和感ないな」と感じるサイトはそれほど多くない印象です。
結局、トップページ以外も見直した方がいいの?
結論からいうと、トップページの見直しを求められる機会ですので、トップページと一緒に全体的な見直しをかける方が、整合性が取れてサイトとしてまとまると思います。
そのため、トップページ見直しと同時にサイト全体を見直されることをお勧めします。
ただし、トップページが切り替わった直後から、WEB制作会社に見直しの依頼が殺到してめちゃくちゃ待たされる…などという事態になりかねません。
「なる早」で見直しすることをオススメする場合
- トップとの印象が違いすぎるサイトの特徴に当てはまる
- https://goen-inc.com/column/rakuten1/#自分のサイトがPCでどのように見えるか見てみよう!
この方法でトップページと商品・カテゴリーページを見比べてみて、デザインの違いが気になる - サービス終了に向けて、万全に準備を整えたい
余裕を持って見直しても大丈夫な場合
- 元々のサイト自体が白基調であり、新店舗トップページと比較しても違和感をあまり感じない
- サービス終了してからの作業でも構わない
見直しをしなくても良い場合
- トップページとそれ以外のページのデザインの差による違和感を気にしない
運営者様がどのようなスタンスかによって、見直しするかしないかを決定されるのが良いのではないでしょうか。
安心してください。ご用意してますよ!
ここまで読んできて、あなたのサイトはどうだったでしょうか?トップとの「印象が違いすぎる」サイトに該当していませんか?
もちろん、「それでも今のままで運営したい」ということであれば「絶対にリニューアルしが方が良い」とは言いません。
ただ、「新トップページとのデザインの差異」が気になるし、それに伴う機会損失を防ぎたい、という運営者様は、トップページの見直しだけでなく、商品ページ・カテゴリページの「ヘッダー・フッター・レフトナビ」をはじめ、サイト全体のデザインを見直した方が良いかもしれません。
ごえんでは、新トップページ(新店舗トップページ)への対応と同時に、切り替わったトップページの印象に近いオリジナルのテンプレート「シンプルテンプレート」をご用意しており、新トップページとの同時反映でお得な早期申込割引キャンペーンを実施中!
※画像はサンプルです。
白基調のシンプルなテキストベースのテンプレートで、看板画像をあしらったり、各種パーツのスタイルを新トップページに近づけることで違和感の少ないサイトに仕上がります。
また、手動での設定だからこそ、トップページでは掲載できないレフトナビエリアへのバナー掲載など、違和感をそぎ落とした上で買い周りも考慮した作りになっています!
サンプル画像はぼかしが入っていますが、「反映させたページを見てみたい!」という方は、以下のページよりぜひお気軽にお問い合わせください!
https://goen-inc.com/lp/rakuten_top/
実際にブラウザでサンプルページを確認できる、URLをお送りいたします!
皆様のより良い楽天店舗運営、お手伝いできると嬉しいです!